ワンクリックに命がけのWEB・ホームページ制作会社「エムハンド」

インバウンドサイトを作るときに知っておきたいこと

日本のICT教育を先駆ける【テックプログレス】代表武田知大氏へインタビュー

  • その他

欧米や北欧などの諸外国がICT(情報通信技術)を活用した教育を早い時期から導入していたのに対し、日本ではここ数年でやっとその有用性が注目されはじめているようです。国や地方自治体の促進により、授業にタブレットやPCを導入する小中高は少しずつ増えているものの、いまだICT先進国からは大きな後れをとっています。

グラフ
(出典)WEF「The Global Information Technology Report」

毎年リリースされる総務省の「IT人材白書」をはじめ、起業家・事業者方面からも優秀なICT人材の育成は急務と目されていますが、そんな「ICT教育業界」で成長を見せるスタートアップがあります。

今回は、日本で一足先にICT教育を実践し、小中学生のためのITものづくり教室【テックプログレス】を運営する「株式会社テックプログレス」の武田知大代表にお話をうかがいました。

愛媛県松山市で始まった【テックプログレス】の教室には、こども達が最新テクノロジーに触れる環境が完備されており、3Dプリンターで自由にモノづくりもできますし、自分でプログラミングしたロボットを動かすこともできます。

今年の2月にはクラウドワークスから資金調達(第三者割当増資)を獲得し、同月には『第2回 ICTビジネスモデル発見&発表会 全国大会』でサービスが特に優れた作品に贈られるJASPA大賞を受賞するなど、益々勢いを増している【テックプログレス】のビジネスモデルや今後の展開、そしてICT教育の可能性についてお聞きしました。

20160311_2

以下、インタビューです。

「ICT教育」と【テックプログレス】のビジネス

――教育現場に立たれている目線から、IT技術とこども達を「つなぐ」ビジネスの意義はどのようにお考えでしょうか?

今のこども達はとにかくデジタルにたくさん触れていて、興味や関心を強く持っています。【テックプログレス】は、そんなこども達の夢中や大好きを「学び」に変えてやれる教育を実施したい、そういった想いで取り組んでいます。なので、IT技術の「習得」を主な目的としているわけではなく、IT技術を使うことで今のこども達の好奇心を掻き立ててあげることができるのではないかと考えています。

――こども達が早い時期から「IT×ものづくり」に触れることで、「IT人材の不足」という社会課題にどのようなアプローチができそうでしょうか?

ものづくりは答えがないということがポイントであると考えています。こども達が考えたものが答えになります。だからこそ、私たちは答えを教えるのではなく、答えを自分で考えてもらう教育を行っています。こども達自身がものづくりに没頭する中で色々な疑問に気づいたり、自分から学びに行く姿勢を身につけてほしいと思っています。そうなると、とても大切な「自分で考え、自分で答えを出し、自分で学ぶ力」が身につくと考えています。

【テックプログレス】の事業展開

――先日東京で行われました「第二回 ICTビジネスモデル発見&発表会」ではサービスで特に優れた作品に贈られる「JASPA大賞」を獲得されています。テックプログレス様ではどのようなビジネスモデルを採用しているのかをご説明いただけますか?

親御さまからの月謝収入を中心とした2Cモデルが基本ですが、企業や教育機関からの収益もあります。
教室には二種類のタイプがあり、定期的に通学して本格的にものづくりを学ぶ「通学教室」と、週末や長期休暇に合わせて実施する「1日完結教室」を提供しています。また、個性や特性を伸ばすことを大事にした自由なスタイルの教育プログラムという点で評価をいただいており、小学校や教育団体の主催する会に積極的に出張教室も行っています。

――これまでの受講者数の推移をお聞かせください。

昨年6月の愛媛県松山市での教室開校から約8ヶ月間で、愛媛県を中心に累計で500名を超えるこども達がテックプログレスで学んでいます。京都や名古屋、香川、徳島など遠方から受講しに来ていただいた方もいます。

――親御さまからはどのような反響がありますか?

親御さまからは、「自発的に学びたいという気持ちが芽生えてきています」「家に帰ってからも興奮しながら話をしてくれます」「教室から帰ると表情が明るくなって帰ってきます」といった様々なお声をいただいています。「本当に楽しみながら通っている」と、感謝の言葉もたくさんいただいています。

サービス向上のための取り組み

――難しい印象があるプログラミングの授業ということで、こども達の興味を維持するのは大変ではないかと思うのですが、教育面で意識していることなどはございますか?

テックプログレスでは「こども達が行きたくて仕方のない場所」をつくるということを目標に掲げていて、カリキュラムにとらわれすぎずに教室を運営するようにしています。こども達の好奇心を潰さないよう、徹底して話を聞くなどして先生という立場ではなく、こども達と一緒に考えるパートナーになることを意識しています。

――カリキュラムの面では具体的にどのような工夫をされていますか?

たとえばパソコン・スマートフォンで遊べるゲームの制作を行う「ゲームプログラミングコース」があるのですが、そこでは「基本を覚えてから制作する」という学習スタイルではなく、まずはサンプルプログラムのまねをすることで完成度の高い作品をつくってもらうことで、楽しみながらプログラミングに取り組めるようにしています。
また、テキストに関してはすべてオリジナルで作成しており、つまずきやすいポイントをわかりやすくするために常に改善を行っています。

【テックプログレス】の事業構想

――教室運営以外にもビジネスチャンスがたくさんありそうですが、何か構想などはございますか?

将来的には、テックプログレスでこども達に教えるスタッフの人材紹介や、実教室で蓄積したノウハウを基にオンライン教育の展開、教育ターゲットをもっと広域に構える、など無限にあると考えていますが、現在は教室運営のみを考えて運営しています。

――今後は事業の全国展開も視野に入れられているのでしょうか?

全国展開はもちろん想定しています。4月より中四国地方を中心に直営教室の新規出店を進めていく予定となっており、今年は新規4教室の出店を計画しています。また、保有している中でゲームプログラミングコースの教材・カリキュラムのパッケージ化を通じたフランチャイズ教室の展開も準備しており、2年で直営教室・FC教室合わせて40教室まで拡大させる予定です。従来のパソコン教室や学習塾の空き時間を活用する形でリスク少なく導入することができるもので、より多くのこども達が「IT×ものづくり」に触れられる環境を作っていきたいと思っています。

最後に

世界経済フォーラムが毎年発表している「ICT競争力ランキング」では日本はこの十年間15位~20位の間をうろうろしていましたが、去年遂に10位に入りました(一昨年は16位)。

今日本ではICTの教育現場での活用が広く浸透してきています。ICT教育を率先して行っている【テックプログレス】への需要の高まりは、ICT教育業界への期待度の高さを物語っているのではないでしょうか。

人物紹介

武田 知大氏(代表取締役CEO)
1993年生まれ、愛媛県松山市出身。愛媛大学法文学部4年在籍中。2011年次に商店街にて閉店した店舗の在庫を買い上げ販売、シャッター街を解消していくコミュニティビジネスで起業。ビジネスコンテトCVGにて最優秀賞を受賞。2013年大学を休学して約1年間、有限責任監査法人トーマツの社内ベンチャー企業トーマツベンチャーサポート株式会社にてインターンシップ。同年12月、愛媛県にルシオル合同会社を設立。2015年1月に、小学生向けIT×ものづくり教室「テックプログレス」を立ち上げ、同年5月にルシオル株式会社に組織変更。
(※HPより抜粋)

【テックプログレス】
http://www.tech-progress.net/

seleQt

この記事に関連する記事

カテゴリー

アクセスランキング

月間

  1. 1

    いまさら聞けない!フリック、スワイプ…スマホ操作の基本用語まとめ

  2. 2

    【WEBデザイン10選】これぞ進化系!今どきのレスポンシブWEBデザインサイトまとめ

  3. 3

    【保存版】アツイ視線が集まる激戦区!女性向けWEBメディア50選

  4. 4

    今どきの幼稚園・保育園ホームページ研究。32サイトに見る傾向と課題とは?

  5. 5

    【WEBデザイン10選】シンプルでわかりやすい「1カラム」サイトまとめ

  6. 6

    「プッシュ通知はアプリのもの」は過去の話。簡単にできるブラウザでプッシュ通知する方法

  7. 7

    【WEBデザイン10選】コンバージョンUPにも!パララックスを効果的に使ったLPまとめ

  8. 8

    【WEBデザイン10選】雑誌風デザインを上手く取り入れたWEBサイトまとめ

  9. 9

    【WEBデザイン10選】背景に動画を大胆に使った日本のサイトまとめ

  10. 10

    【事例に学ぶ】話題の新興SNS、Instagramを集客に使うコツ

総合

  1. 1

    いまさら聞けない!フリック、スワイプ…スマホ操作の基本用語まとめ

  2. 2

    【保存版】アツイ視線が集まる激戦区!女性向けWEBメディア50選

  3. 3

    【WEBデザイン10選】これぞ進化系!今どきのレスポンシブWEBデザインサイトまとめ

  4. 4

    初めてでもできる!iPhone動画編集アプリ【厳選4つ】

  5. 5

    【WEBデザイン10選】コンバージョンUPにも!パララックスを効果的に使ったLPまとめ

  6. 6

    【事例に学ぶ】話題の新興SNS、Instagramを集客に使うコツ

  7. 7

    【WEBデザイン10選】シンプルでわかりやすい「1カラム」サイトまとめ

  8. 8

    【WEBデザイン10選】背景に動画を大胆に使った日本のサイトまとめ

  9. 9

    今どきの幼稚園・保育園ホームページ研究。32サイトに見る傾向と課題とは?

  10. 10

    【WEBデザイン10選】雑誌風デザインを上手く取り入れたWEBサイトまとめ

エムハンドブログ編集部

  • 編集長みつむね

    得意分野はWEBマーケティング/コンテンツ編集。「インバウンドブログ」立ち上げから編集に参加。

  • 伊藤 高啓

    SNS運営からWEB広告/マーケティング業界を経て、鳴り物入りでエムハンドブログ編集長に就任。

  • 新棚幹太

    雑誌出版社を経てフリー編集者に。東京生まれ、京都暮らし4年目のオールラウンドライター。

  • 島田

    某グルメ雑誌の編集長を経て、業界違いのWEBへ転身。独自の視点で個性的な記事を手がける。

  • ヨネクラ

    WEBメディアの立ち上げに参加したくエムハンドライティングチームに参加。早稲田大学出身。

  • キクチ

    京都大学卒業後、京都大学院工学研究科に進学。研究を続けながらライター業に従事。

  • 池田仮名

    週末Webプランナー。情報システムの発展によって変化していく人の心や共同体のありかたに興味。

最新記事

  • M-HAND 士業
  • M-HAND 歯科
  • Logonic
  • M-HAND TechnicalBlog

ワンクリックに命がけのホームページ制作会社「エムハンド」