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グロースハックって、結局何?成長を手にした2社の実例から考えてみる

  • マーケティング

あなたは、「グロースハック」をどのように理解していますか?最近では、グロースハッカー(=グロースハックをする人)求む!などという求人も見かけるようになり、少しずつ認知は高まってきているようです。しかし、いくら聞いても、わかったようでわからないという方も多く、一歩間違うと単なるバズワードのようになってしまいかねないのが、グロースハックの現状ではないでしょうか。

本来は、日々ビジネスを成長させなければならない中小事業者こそやるべき取り組みだと言われたのがグロースハック。今回は、2つのグロースハックセミナーの内容から、あらためてその定義や本質について考えてみたいと思います。

新規会員登録1日1万人、「pixiv」のグロースハック事例

グロースハックといえば、FacebookやTwitter、アメリカ大統領選挙などの事例がよくとりあげられますが、ちょっと遠い感じがしますよね。実は、国内でも凄いグロースハック事例が出てきています。今日は、そんな中から2つを取り上げながら話を進めていこうと思います。

まずは、イラスト投稿SNS「pixiv」の事例です。同社代表の片桐氏によるグロースハックセミナー「月間34億PV、新規会員登録1日1万人! pixiv片桐代表が明かす、驚異のグロースハック術」の内容が、logme(ログミー)に記録・公開されていますので、それを元に話を進めましょう。

logme のコピー

http://logmi.jp/6103

月間34億PVと言われても天文学的数字でイメージしにくいのですが、爆発的な伸びが収まった後でも1日1万人の新規会員登録があると聞くと、凄さの実感(?)が少し湧いてくると思います。一体、どのような施策から、そんな実績が生まれたのでしょうか?

pixivで実施されたグロースハックの具体的な取り組み

セミナーで使われたスライドに、pixivが実際に行ったグロースハックの具体施策が、ずらりと発表されていました。以下は、それをコンパクトにまとめなおしたものです。

pixivで行われた施策一覧

施策一覧

施策一覧002

今回、pixivの事例をとりあげようと思ったのは、実はこの施策リストの書き出しがあったため。これを見ると次のことがわかります。

  • 細かな改修を数多く行っている。
  • トライアンドエラーの繰り返し。
  • お金のあまりかからないことを行っている。

まさにグロースハック!という感じです。「ボタンの色を変更する」「導線を目立たせる」など、そんなにお金をかけなくてもできるようなちょっとした改修を、繰り返しスピーディに、たくさん行い、効果を分析・検証しながらトライアルアンドエラーを繰り返していく…それがグロースハックなのだということが、このリストを見ると、あらためてよくわかります。

成果のためなら、どんなことでもやるチーム・手法

ちなみに、pixivではグロースハックチームを立ち上げた時に、グロースハックを「ユーザーを増やすためなら、どんなことでもやるチーム・手法」と定義しています。

もちろん、やったことすべてが成功しているわけではなく、効果的だった施策として「SEO対策」が上げられている一方で、意味があるのか疑問だとしている施策として「ソーシャルメディア」が挙げられています。投稿型サービスということでソーシャルメディアは効果的なのでは?という気もしますが、そうでもなかったようです。

また話の中では少し触れられているだけなので見落としがちですが、一般には効果が高いとされている「EFO(エントリーフォーム最適化)」がやれるならやった方が良い、という程度の評価になっているのも面白い点です。理由は「本当に使いたい、登録したいユーザーは一度離脱しても帰ってくるから」ということですが、これなどは机上からは生まれてこない、まさに実際にやったからこそわかる体験的な結論だといえます。

投稿数を40倍に急成長させたiQONのグロースハック事例

次に取り上げるのは、日本のグロースハック成功事例として有名なファッションコーディネートアプリ「iQON」を運営するVASILYの代表、金山氏によるグロースハックセミナーの内容です。これについては、以下の記事を参考にさせていただきました。

「まずは根性、そして「ユーザー体験の最大化」を考えろ!iQONの投稿数を40倍に急成長させたグロースハックの考え方-VASILYセミナー前編」

大切なのは、「成長のためには手段を選ばない」というマインド

セミナーでは、最初にテクニックよりも思想が大切だと、かなり強調されています。グロースハッカーのミッションはただひとつ「成長させること」だけだとし、「お金はないけど知恵を絞って何がなんでも成長させる、そのためだったらどんなことでもやる。自分の出し得る知恵を出し切って1%でも成長させる、そのマインドこそがグロースハッカーだ」と語っています。

そもそも、グロースハッカーのグロースは「成長」という意味。この「成長のためなら、なんでもやる」という意識は、グロースハックの本質として認識しておきたいポイントです。

グロースハック=A/Bテストではない

テクニック論に関しては、「一般的にはA/BテストやSEOがグロースハックだと思われがちですが、他の方法も含めて考えるべき」としたうえで、“ユーザー体験の最大化”に特に焦点が当てられています。以下は、それに関するスライドです。

150623gh_003 のコピー

http://appmarketinglabo.net/vasily-growthhack/

実は、今回のエントリーをしようと思ったキッカケとして、あるセミナーで「グロースハックって、考えていたものと何か違う」という参加者の声を耳にしたことがありました。それはあるA/Bテストツールのセミナーで、基本的にはそれを使ってグロースハックしよう、というものでした。

日本では、A/Bテストツールのベンダーが営業的にグロースハックという言葉を積極的に使っていることもあって、一部では「グロースハック=A/Bテスト」に近い認識が強まってきている気がします。また、冒頭に挙げた海外事例でもA/Bテストが絡んだものが多かったため、もともとそのイメージが強かったという側面もあるかもしれません。

しかし実際はそうではなくて、最適化よりも、「まずはユーザー体験を最大化することを考えるべき」だという、VASILYの話は非常に多くの示唆を含んでいます。それは、ユーザーニーズにあわせてサービス設計をしていくことが成長につながるという明確な志向性を示すものだと言えるでしょう。

グロースハックとは、リアルなものも巻き込んで成長を目指すこと

もう一点、事業提携・PRなど、一般にはグロースハッカーの仕事ではないと思われがちなことも、グロースハックにとって非常に大事だという指摘も重用です。先ほどのスライドでは、事業提携やPRを「自分たちでできない」領域として括っていますが、これはやらなくていい領域という意味ではなく、逆に通常関わっている領域以外の要因も含めて考えることが重用だということを意味しています。

実際には、多くの事業者がそれらの領域にも関与していくことができるはず。例えばPRでは積極的にリリースを出していくことができますし、業務提携や他社との協力関係を積み重ねることは営業や交渉力によって可能です。そのような活動や、商品やサービスの改善もグロースハックの要因になり得ます。

「お金をなるべくかけずに、アイデアや工夫を持って事業を成長させていくこと」という定義に当てはまるのであれば、WEBだけでなくリアルな分野でも取り組む…、これもグロースハックで押さえておきたい重用なポイントだと言えます。

今回のまとめ

  1. グロースハックとは、お金をなるべくかけずアイデアや工夫で事業を「成長」させていくこと
  2. 思いつくあらゆる施策を実行・検証し、トライアンドエラーを繰り返すことが大切。
  3. WEB上だけでなく、リアルな活動や商品やサービスの改善もグロースハックの需要な取り組み。

グロースハックと言えば設立間もないスタートアップ企業のもの、WEBサービスやアプリなどのネットビジネスのためのものと思っていた方もいらっしゃったかもしれませんが、リアルな商品やサービス、店舗運営などにも十分通じる考え方です。お金をなるべくかけずに、アイデアや工夫を持って事業を成長させていくこと…、考えてみれば、それは中小企業経営そのものとも言えますよね。それぞれの発想で成長を目指し、型にはまらないこれからのグロースハックの成功事例をつくっていきましょう!

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