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中小企業が今やっておくべきことは?社内SEO担当者のためのイベント「In-house SEO Meetup」参加レポート【後編】

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前回に続き、10月下旬に開催された「In-house SEO Meetup Advanced SEO 2015」参加レポートの後編をお届けします。

前編では、検索エンジン側の変化として、昨今のSEO対策を難しくしている要因でもある「Googleがユーザー行動を見るようになっている」ということなどを中心に紹介しました。この後編では、イベントで紹介された幾つかのSEO関連トピックスと共に、事業者側に立ってSEO対策はどう変わっていくべきなのかという点にスポットを当ててみようと思います。なお、イベントの詳細については前編をご覧ください。

ある面白実験、福山雅治の結婚時の反応からの気付き

イベント当日のプログラムに「バカ ・篠原の聴いてもSEOスキルが全然上がらなそうなセッション」というものが用意されていました。ほぼ丸一日のイベントで、昼休憩もスポンサーセッションが入っていたため、ほぼ休みなし。失礼ながら内心、このセッションの時間はひと息つけるかな…と思っていたのですが、これが大きな間違い。登壇者自らが実験した面白事例をいくつか紹介して頂けたのですが、これがなかなか奥深く、結局この時間もノンストップで聞き入ってしまいました。

いくつか紹介された中で、最も興味を惹いたのが福山雅治の結婚関連の話。福山自身ではなくお相手の“吹石一恵”での検索結果例についての紹介だったのですが、婚約発表直後は結婚関連のニュースや話題が多く出ていたのだとか。その後、人柄や性格に関するページが上位表示され始めたのは、ちょうど婚約発表から1カ月目あたりだったそうです。

ちなみに、2015年11月末時点ではこんな感じです。やはり、吹石一恵の人柄や性格について上位表示されています。

検索結果

この話には、WEB担当者としてスルーできないポイントが多くあります。

「どうしてそんなに早く結婚の話題でいっぱいになったの?」
「ビックワードの“吹石一恵”で検索しただけで、どうして結婚関係が上位になるの?」
「1カ月後の検索では、どうして人柄や性格についての検索結果が多くなったの?」

さすが福山、その結婚にGoogleも注目していた…。もちろん、そんなはずはありません。仮説はこうです。

この現象についての仮説

ある日突然、吹石一恵に関して結婚に関連した話題が多くなった。これはユーザーが注目している話題なのだろう、だから検索も結婚関連のページを上位にすべきとGoogleは判断した。

結婚のニュースも落ち着いてきた頃、ユーザーの間で「吹石一恵ってどんな人なの?」とその人物像を知るための検索が増えてきた。実際にそうしたページがよく閲覧もされているようだ。では検索結果にもそれを反映しよう…と、Googleは考えた。

Googleのこのような判断が検索結果の変化の裏側にあったのではないか?というのは、ひとつの仮説ですが、リアリティは感じられます。これは、「Googleはユーザーニーズに合わせた検索結果を返すことをめざしている」ということのわかりやすい証にもなりますし、こうした何気ないところから気付きを持つのも、SEOの重要な視点だと感じました。

トレンドのコンテンツマーケティングにおけるSEO とは?

セッションでは、いま注目のコンテンツマーケティングをテーマにしたパネルディスカッションも行われました。

コンテンツマーケティングでの流入策はSEOだけではない

コンテンツマーケティングの事例として紹介されたサイトでは、コンテンツを充実させるに伴って、自然検索からの流入や流入キーワードが増加していました。しかし、それらのサイトではどこも「コンテンツを良くする、増やす」というだけで流入を増加させたわけではなく、ソーシャルメディアや広告も盛り込んだ複合的な対策がなされていました。

また、コンバージョンを得ることが目的のサイトの場合、商品やサービスの申込みなどがKPIに設定されていて、決して検索流入が増えたからOKとされるということはないようです。さらに、CGM型(ユーザー参加型)のサイトではメディア側がSEO施策としてできることはそれほど多くないということで、検索上位表示のためのコンテンツマーケティングという捉え方はされていないようでした。

検索エンジンに評価されないコンテンツ(記事)はダメ?

SEOとの関連で印象に残った話として、「検索エンジンに評価されないコンテンツ(記事)はダメ」というものがありました。一見「SEOのためのコンテンツマーケティング」を語った内容に聞こえそうですが、そうではなく「ユーザーに支持されるのが良い記事。ユーザーが支持すれば検索エンジンも評価して順位も上がるはず」という文脈。つまり、検索エンジンのために記事を書くのではなく、あくまでも大切にすべきはユーザーで、ユーザーがその記事を支持しているかどうかの指針の一つとして検索順位を見るというものでした。

向き合うのはユーザー、検索順位はその結果として生まれる付加価値。これがコンテンツマーケティングと検索エンジン、SEOの正しい関係性だという話には納得を感じました。

これからのSEO対策の重要ポイントとは?

他にもいろいろ興味深い話が多かったのですが、すべてを語っていくときりがなくなってしまいそうです。検索エンジン側の大きな変化「Googleがユーザー行動を見るようになった」ということとセットで押さえておきたい、SEO対策側の重要ポイントを紹介して、締めくくりたいと思います。

変化

重要ポイントを一言で言えば「ビジネスと一体で進めなければ、SEO対策はできなくなっている」ということです。

これまではWEBページやサイト、ネット上での被リンクなどがSEO対策の中心でした。言ってみればWEB担当者だけで行えた領域です。しかし、ユーザー行動までが見られるようになったこれからは、企業や商品、サービスなどビジネス全体の動きまでがSEOの範疇に入ってくると考えなければなりません。これまでと同質の知識(WEEBだけの知識)では通用せず、ビジネス全体を把握し、それに携わっていけるスキルが担当者には必要になっています。

こう言うと何か壮大な話、漠然とした手がかりのない話にも聞こえるかもしれません。しかし、多くのビックネームが集い、「SEOは難しくなってきた」と口を揃えていたことや、具体的な対策方法は1日を通してほとんど提示されなかったことの背景には、それだけ大きな変化、新しい流れの始まりがあるのだということなのでしょう。「SEOは今、別の次元に入っている」と強く感じたイベントでした。

付記:中小事業者は今、何をすればいいのか?

とはいえ、これだけだと話が大きすぎて、大学の一般講義を聴いたような印象かもしれません。いま、中小事業者が、すぐにでも実践しておくべき実務的なことを少し付記しておきたいと思います。

今のうちに、基礎的な施策は固めておく

繰り返しになりますが、「これまでのやり方が効かなくなってきた」というのは「不要だ」という意味ではありません。例えば、Titleやdescriptionの適切な記述。基本的なこととはいえ、中小事業者ではまだまだできていないところが多い現状があります。他に大きな差がなければ、この基礎的な部分ができていないことで、目の前の競合が相対的に優位に立つ可能性はまだまだ多くあるはずです。

イベントのテクニカル系セッションでは、細かく高度な大企業向きの施策が紹介されていた印象がありましたが、中小事業者では当たり前にやっておかなければいけないページの基礎改善を、今のうちにきっちりと行っておくことが大切だと思います。

キーワードを意識したテキストコンテンツ

コンテンツの重要性が強調されて久しいですが、実際にはキーワードが意識されたテキストコンテンツはまだまだ少ないのが現実です。日本のコンテンツマーケティングでは、コンテンツを継続的に作ること自体が課題になり、そこがリソース不足になっている状況もあります。

テキストコンテンツを作る際にはキーワードを決め、それを適切に配置するということも心がけていきたいものです。セッションでも、蓄積したコンテンツの中身の再構成によって検索結果順位をアップさせることは可能だという話があり、これなども検討に値する取り組みだと思います。

イベントでも認められていたサブサイト設置の効果

プラスアルファの施策として検討の価値があるのが、サブサイトの設置です。コンテンツマーケティングの領域ということにもなりますが、検索キーワードを広げ、流入ポイントを追加できるということで、その価値はイベント内でも認められていました。

立ち上げの際には別ドメインで作るか、自社ドメイン内に作るかで迷うところですが、SEO観点で言えば同じドメイン内に作る方法への支持がこの日は多くありました。サイト内にミニサイトのように設置する事でSEO上の成果が出ているサイトも現在あるようです。自サイトの規模にもよりますが、これらに留意したサブサイト設置を検討してみるのも良いかもしれません。

最後に、前編の最後のコラム「SEO、これって効果あるの?」に書いた、「商品やサービス、店舗の一覧ページの設置」はSEO上効果があるのかどうかの解答です。

【コラム】SEOで、これって効果あるの?

「一覧ページの設置」
例えば商品別と利用シーン別、機能的にはこの2種類の一覧ページで十分なのに、検索エンジンを意識して「アイウエオ順」や「更新日付順」など、別角度からの一覧ページを設置したとします。この方法は実際のコンテンツ量も増えるし、ユーザーも場合によっては使うでしょうから、良さそうな気もします。しかしSEO的には効かない、というのが答えのようです。

前編で紹介した「アンカーテキスト」「フッタリンク」を含め、確実に効果が出ていた時代があることは確か。しかしこうした小手先の対処は、今はもうすっかり過去のものになってしまったようです。

今回のまとめ

前編・後編に分けて、SEOイベント「In-house SEO Meetup [Advanced SEO 2015] 」参加レポートをお届けしました。いかがでしたでしょうか?これまでのような手法だけでは通用しなくなったと言われるSEO。イベントでは、第一線の方々の口から、「SEOは難しくなっている」という言葉をいやというほど耳にし、「一体、どうすればいいの?」と感じた人も多かったようですが、大きくはあるべき方法に進んでいるように思えました。WEBサイトからビジネス全般へと視野を広げつつ、これからの施策を模索して行きたいと思います。

In-house SEO Meetup [Advanced SEO 2015] powered by CSS Nite

イベントオフィシャルサイト
In-house SEO Meetup [Advanced SEO 2015]
http://cssnite.jp/inhouseseomeetup/
tokyo2015/

<関連記事>
エキスパートたちが語る、SEOの現在と未来とは?–社内SEO担当者のためのイベント「In-house SEO Meetup」参加レポート【前編】

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