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「シェアリングエコノミーは、理想とする経済圏のありかたを示す言葉」。日本の先駆者「軒先株式会社」代表西浦明子氏に聞く。

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2008年8月、【Airbnb】は民間も含めた宿泊施設をシェアするサービスとしてスタートし、日本上陸を経た現在では各国にてシェアリングエコノミーの代名詞ともいえるサービスにまで発展しました。これにより「ヒト」「モノ」「空間」などを他人とシェアするサービスは新しい形のビジネスになることが証明され、シェアリングエコノミーは今や各方面から注目を集めるビジネスモデルとして大きなトレンドとなっています。

そんな中、日本には「Airbnb」よりも早い時期からシェアリングエコノミーを実践していた起業家がいました。それが「軒先株式会社」代表取締役の西浦明子氏です。西浦氏は、軒先のちょっとしたスペースを貸し借りするサービス【軒先ビジネス】(https://business.nokisaki.com/)を2008年4月にスタートさせています。

【軒先ビジネス】は「スーパーマーケットの軒先」や「ビルの軒先」といった全国のどこにでもある空きスペースを有効利用することで、小規模ビジネスを行うスペースを起業家に提供し、日本のビジネスの活性化を応援するサービスです。

02今回は日本での先駆者とも言える西浦明子氏に、「シェアリングエコノミー」をテーマにお話をお聞きしました。

シェアリングエコノミーを取り巻く環境の変化

【軒先ビジネス】設立当初の2008年は、まだシェアリングエコノミーという言葉や概念は普及していなかったものの、

「立ち上げ当初からサービスのキャッチコピーは『もったいないスペースをシェアする』であり、『シェア=占有ではなく共有』という考え方は強く意識していました」

と、西浦氏は当時から今でいうシェアリングエコノミーの考えを基軸にサービス提供を行っていたそうです。

またローンチから現在までの【軒先ビジネス】を取り巻く環境に関しては、

「スマートフォンとソーシャルメディアの普及、そして『所有から利用へ』の大きな流れ、この二点がこの数年の間に大きく変わったと認識しています。これらに伴い人々のライフスタイルや価値観が大きく変わっていきました。弊社のサービスもこうした変化を敏感に捉え、ニーズに合ったサービス提供に努めてまいりました」

と、人々のライフスタイルや価値観の大きな変化をとらえながら【軒先ビジネス】を展開させていったことがうかがわれます。

最近では音楽業界でも【Apple?Music】や【AWA】などストリーミング系サービスの登場により、「(楽曲の)所有から利用へ」ムーブメントが起こったことは記憶に新しいです。そうした意味でも「所有より利用」を目指す【軒先ビジネス】は、西浦氏の言葉を借りれば、まさに「時代がやっと追いついてくれた」サービスだったと言えます。

またシェアリングエコノミーというビジネスモデルがここまで多くの人々の関心に触れている理由に関して同氏は、

「【Airbnb】や【UBER】に代表される世界のシェアリングエコノミーの台頭と成功実績に後押しされ、起業家や投資家の関心が高まったに尽きます」

と分析されており、代表的なシェアリングエコノミーサービスが人々のニーズを露呈させたことで、新しいビジネスモデルとして注目されるようになった経緯がうかがえます。

こうして現在ではさまざまな業界でシェアリングエコノミーサービスが注目されており、使わない服のシェアや自分の空き時間のシェアという各種サービスまで広がりを見せているのは周知の通りです。

駐車場の予約ニーズの顕在化

西浦氏は2012年に新たなシェアリングエコノミーサービス【軒先パーキング】(https://parking.nokisaki.com/)をスタートさせます。このサービスは、有効活用されていない駐車スペースを貸したい人と借りたい人をマッチングさせるサービスであり、利用者は事前にインターネットから駐車場を予約することで、駐車場探しの手間を省くことができます。駐車場を探す車が減ることで、周辺道路の混雑緩和や迷惑駐車軽減にもつながり、結果的に社会貢献にもつながるサービスでもあります。

01こうした駐車空きスペースのシェアリングサービスは前例のないアイデアですが、一方でその斬新さゆえにビジネスとして成立するのか不安はなかったのでしょうか?同氏に立ち上げ当初の心境をお聞きしてみると、

「軒先パーキング事業は立ち上げ当初から小さいながらもしっかりとした手ごたえは感じていました。行ってみないと車を停められるかどうか分からないという、既存の時間貸し駐車場で解決できない課題に対する『予約ニーズ』はすでに顕在化していました」

と、意外にもスタート当初から手ごたえを感じとられていた様子です。「駐車場の予約ニーズ」を感じ取り、シェアリングエコノミーとかけ合わせることで新しいサービスとして昇華させた西浦氏。

現在【軒先パーキング】では他事業者とのアライアンスも積極的に行われており、去年は地図ポータルサイト【NAVITIME】とのサービス提携や【JAF】との業務提携が公表されました。この【JAF】との業務提携では、【JAF】の1,820万人の会員層に軒先サービスのプロモーションを行うことで、更なるユーザーの獲得が期待されています。

さらに今後の軒先パーキングにおける事業戦略についてお聞きすると、

「対ユーザーでは、『イベント/コンサート』『お出かけ』といったキーワードを中心に、車で各種レジャーに出かける方々をターゲットに露出を展開していきます。対オーナーは、不動産オーナーとのネットワークをすでに構築している企業との提携等を中心に、アプローチを進めていきます」

と、さらなるサービス拡大に向け各ステークホルダーとの連携を強化されているようです。

理想とする経済圏のありかた

【軒先ビジネス】の発足当初から現在にいたるまでシェアリングエコノミーに取り組んでこられた西浦氏に「シェアリングエコノミーとはなにか?」についてお聞きしたところ、

「シェアリングエコノミーは、あくまで理想とする経済圏のありかたを示す言葉であると思っています。単にバスワードで終わることなく、新たなライフスタイルとして生活に根差すことを目指して日々経営に取り組んでいます。今後サービスは更に細分化し領域特化型が進むことでしょう」

と、ビジネスモデルのスタイルに止まらず、シェアリングエコノミーは生活領域での「価値形成」にまで将来的に浸透する可能性を示唆していただけました。

インタビューを終えて

空きスペースのシェアビジネスを立ち上げたのち、駐車場のシェア、そして自転車のシェアまでビジネスの幅を広げ、新たなライフスタイルとしてシェアリングエコノミーを提案する西浦氏。
時代とともに変化するニーズを敏感に感じ取り、常に新しいサービスを追求するその姿勢は、今後のシェアリングエコノミーの展開を考える上で大いに参考となるのではないでしょうか。

――ご協力ありがとうございました。

人物紹介

「軒先株式会社」代表取締役西浦明子氏

(略歴)

1969年神奈川県生まれ。
1991年上智大学外国語学部卒業後、ソニー(株)入社。
2000年、創業時のAll?About?Japanで広告営業を担当。
2001年(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント入社。
2006年(財)日本国際協力システムで政府開発援助(ODA)関連の仕事に携わる。
2007年、出産を機に同財団を退団。
2008年4月に「軒先.com」を立ち上げる。

【軒先株式会社】公式HP:http://www.nokisaki.com/

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