大手企業から中小企業や小規模店舗まで、規模や業種を問わず利用が拡大しているLINE@。しっかりと活用して成果を出しているケースも増え、すでに販促や集客に欠かせないキラーツールとも言える存在になりつつあります。
そんなLINE@が、さらに進化を遂げているのをご存知でしょうか?今回は、2016年春以降に行われたリニューアルや、新しく追加された機能をまとめてご紹介します。より使いやすく強化されたLINE@、まだ集客などに活用してない方はぜひ参考にしてみてください。
アカウントページのリニューアルでさらに使いやすく
お店や企業の基本情報を掲載する紹介ページである「アカウントページ」は、いわばLINE上のホームページのようなもの。LINE内で閲覧される他、認証済みアカウントであれば検索結果にも表示されます。そのアカウントページ作成のための管理画面がリニューアルされました。
リニューアル1:より魅力的なデザインが可能に
カバーデザインのカスタマイズ性が向上
カバーデザインのカスタマイズ性が大きく向上。ページ上に表示される情報が増え、より魅力的なビジュアル表現が可能になっています。
- 店舗ロゴを設定可能
- カバー画像を複数枚設定可能
- カバー画像下のボタン色の選択が可能
など、ビジュアル面で魅力的にアカウントページを見せることができるようになりました(画像は、LINE公式ブログより引用)。
また、LINE@アカウントのプロフィール画面からのリンクが追加されたことで、アカウントページへの導線も分かりやすく強化されたリニューアルとなっています。
参考ページ
(アカウントページ設定事例【DHOLIC】)(LINE公式ブログ) http://blog.lineat.jp/archives/47290823.html
リニューアル2.メッセージ配信の従量課金が廃止に。完全無料利用が実現
もうひとつ大きな変更として、メッセージ配信が完全無料になったことがあります。LINE@で送信したメッセージは、クリック率がメルマガの数倍もの数値になることも多いと言われており、中には数十倍の結果が出たなど、そのレスポンス率の高さには目を見張るものがあります。ただし従来は、月間50,000通を超えると従量課金が適用され、1通あたり1.08円かかっていました。そのため、数千、数万人の友だちを抱えるアカウントでは、費用対効果を考えると気軽に配信しにくいという悩みがありました。
2016年4月1日より、この従量課金が廃止となり無料で使えるようになっています。配信数を気にすることなく使えるようになったことで、従来よりも積極的な活用が可能になり、テストマーケティングなどの観点からもよりアクティブな施策がとれるようになりました。
合わせて、LINE経由で予約を獲得するサービス「LINEグルメ予約」も無料利用が可能に…。こちらは飲食店のみの機能ではありますが、LINE@における集客は限りなく低コストで運用できるようにリニューアルされています。
2つの新機能で、さらに広がるLINE@活用の幅
リニューアルに続いてここからは、この春追加された2つの新機能を紹介します。これまでのLINE@は「集客ツール」としての活用が主でしたが、今回新しく追加された機能では「販売ツール」としての利用も可能になっています。
新機能1:Coupon Book
LINEのクーポンをまとめてストックできる新機能が「Coupon Book」です。
ユーザーがクーポンを使おうと思った時、これまでは個別のトーク画面の中から見つけ出さなくてならず、使用する際にクーポンを探すことが大きな手間となっていました。クーポンを配信する企業側にとっては、せっかく送ったクーポンがトークの中に埋もれてしまうことで、なかなか使用率が高まらないという課題がありました。
新機能Coupon Bookができたことで、クーポンの一覧が表示されるようになり、ユーザーが目的のクーポンを見つけやすくなりました。配信されたクーポンに「お気に入り」を付けておけば見つけやすく、期限の近いものから表示されるので、クーポン使用率のアップも期待できます。またCoupon Bookの「探す」をタップすると、現在地の周辺店舗のクーポンが表示されるようになっており、飲食店などを中心に、今いる場所に近い店を探すユーザーを獲得できる新たな施策となります。
また、Coupon Bookでは、友達になっていないユーザーにもクーポンが表示されるので、新規の友だち登録につながる効果も期待できます。
新機能2:コマース機能の追加
もうひとつ、LINE上で直接商品の訴求・販売ができる新機能が「コマース」です。従来は、LINE上で直接何かを販売することはできず、一旦自社サイトなどに誘導する流れになっていましたが、この機能が追加されたことで、LINE@からのダイレクトな売上も期待できるようになりました。
コマース機能を利用すれば、LINE@をひとつの販売チャネルにすることができます。WEBサイトなどへ誘導することなく、その場で決済まで完結させることができるので、ユーザーのわずらわしさの軽減につながります(画像は、LINE公式ブログより引用)。
LINEのコマース機能を利用すれば、これまでネット販売をしていなかった店舗や企業なども、インターネット上にショップを持つことが可能です。月額利用料、システム利用料は一切かからず、決済ごとに4.98%の販売手数料だけが必要なしくみなので、初期投資も不要。国内アクティブユーザー数4500万人以上という巨大メディアLINE上にショップを持てることは、大きなメリットになるはず。特に若い層を対象にするビジネスでは、活用を検討してみてはいかがでしょうか?
今回のまとめ
特にスマホユーザーへの効果的なアプローチ手段として、活用が拡がってきたLINE@。そのアカウント数は増え続け、いまや60万件を突破。ビジネスや販促に広く活用されています。今回のリニューアルや機能追加によって使いやすさが向上しただけでなく、コスト面のハードルも格段に低くなりました。導入を検討している企業やWEB担当者にとって、今がLINE@を始めてみる絶好のタイミングではないでしょうか。
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