ホームページやSNSでのお知らせ、オウンドメディアのブログ記事、製品・サービスのプレスリリースを配信する時など、様々なシーンで不可欠なライティングツールが「文章校正ツール」です。
Web上のテキストコンテンツの中には、まともに校正がされておらず、誤字脱字だらけの文章を見かけることがしばしばあります。ブランディングや信頼感を培いたい自社のWebサイトで、そんな失態は犯したくないものですよね。
とは言え情報発信が活発な部署でも、人手も時間も足りず校正までなかなか手が回らない……というのが実情かもしれません。そんな時には「文章校正ツール」を利用するのがオススメです。
現在では文章校正ツールにも様々なものがありますが、今回は無料で簡単に使える文章校正ツールをご紹介します。早速あなたのライティングツールに加えて、今日から校正力をアップしていきましょう。
文章校正ツールの王道「Microsft Word」
誤字脱字や表記のゆれ(「問合せ/問い合わせ」といった表現の不統一)などは、プロのライターでも文章を書けば、自然と幾つかは出てしまうもの。ましてや文章作成に慣れていない人が文章を書くと「誤字脱字だらけ」という原稿も珍しくありません。
そんな時に役立つのが、意外かもしれませんが「Microsoft Word」の文章校正ツール機能です。使用方法はものすごくシンプルです。Wordの「校閲」タブから「スペルチェックと文章校正」機能を選んで文章全体をチェックします。誤字脱字、英語のスペルミス、表記のゆれといった単純ミスから、一般的じゃない言い回し、慣用句の間違い、文法の誤りなども指摘してくれるので、自分では発見しにくいミスも見つけやすいのです。
もしPCにMicrosoft Wordが入っていたら、違うソフトで文章を作成していても、文章校正ツールとしてだけ使うのもオススメです。
サイトを開いて文章を貼るだけの「無料」文章校正ツール
もし、パソコンにMicrosoft Wordが入っていない場合は、無料の文章校正ツールサービスを使いましょう。
これから紹介する「日本語校正サポート」と「Enno」の2つの文章校正ツールサービスは、サイトを開いて、テキストボックスに文章を貼り付けるだけでOK。それぞれ字数制限はあるものの、Web上で使う原稿の文字数ならほぼ問題ないでしょう。Wordと同じく、誤字脱字や変換ミスなど、基本的な文章校正ツールの機能を果たしてくれます。また、両ツールには校正内容に特徴がありますので、使いやすい方を選んでみてください。
日本語校正サポート
「日本語校正サポート」は最大1万字まで校正ができます。また、画面から簡単なカスタマイズも可能です。文字校正だけでなく、二重否定や難読語のチェックもしてくれるのが特徴です。
例えば、「日本語校正サポート」を使うとこんな感じのチェックをしてくれます。
・その条件ならOKしないこともない。⇒二重否定
・こうした範疇なら問題ありません。⇒「範疇」は一般的にはより平易な表現が望ましい。範囲(カテゴリ、部類、枠などに言い換え)
Enno
最大文字数は公表されていませんが、A4で10ページ程度は可能とのこと。同じく単純な文字校正から、冗長性などのチェックをしてくれる文章校正にも役立ちます。また理系・工学系の論文などに使うカンマやピリオドに対応した文章のチェックもできるので、理工系学部の学生さんも重宝しているそうです。
・まず最初に、予測できない例外的なエラーが発生した模様です。 ⇒「まず」と「最初」は同じ意味です。いずれかを削除します。
文章の「読みやすさ」に配慮するライティングツール
最後にご紹介するのは、文章校正ツールとは少し違うのですが、Web上の文章を読みやすくするために役立つライティングツールです。「漢字使用率チェッカー」は読んで字のごとく、文章の中にどのくらいの漢字が使用されているかを確認するためのライティングツールです。文章における漢字の使用率は読みやすさと非常に関係が深く、当然のことながら、漢字が多すぎる文章は読みにくいものです。特にWeb上の文章では漢字の多用は避けるべきです。
一般的に、読みやすい文章の漢字の比率は25~30%と言われています。カチッとした公式文書にはやや多め、逆に頭をやわらかくして読む日記やつぶやきなどには少なめと、使い分けている企業もあります。
漢字使用率チェッカー
http://akind.dee.cc/kanjiritsuchk-input.html
入力欄に文章を貼って、「漢字率を算出」を押すと漢字率が表示され、適正な範囲かどうかアドバイスしてくれます。
まとめ
いかがでしょうか。Webの文章は印刷物に比べて、文字校正がおろそかになりがちですが、仕事である以上しっかりと境界線を引いて、きちんと文字校正を行い、恥ずかしくない文章を読んでもらいたいですね。
本格的な文章校正ツールは有料で多くありますが、無料でも最低限のことはチェックができます。いままでの文章ライティングのツールの中に文字校正ツールが含まれていなかった人は、ぜひ導入してみてください。