全世界でユーザー数4億人を突破した「LINE」は、数あるソーシャルメディアの中でも、いま勢いのある注目の存在。LINEと言えば個人のコミュニケーションツールとしてのイメージが大きいという方も多いかもしれませんが、すでに多くの企業が集客ツールとして活用し始めています。
そこで今回は、LINEと他のソーシャルメディアとの違いを見ていきながら、どのような可能性があるのか、どう活用できるのかについてお話していきたいと思います。
利用率から見るLINE活用の大きな可能性
LINEは利用率No1のソーシャルメディアだと言われていますが、まず、その数字を確認しておきましょう。総務省の「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、20代においてはすでに80%を越える利用率。その他の年代でも、60代以外のすべての年代で1位となっています。しかも、この数値は年々増加している傾向にあります。
このように、LINEがすでに生活に欠かせない定番のコミュニケーションツールとなっていることは、ビジネス活用にも大きな意味を持ちます。上手く活用することで、多くのターゲットユーザーへのアプローチが可能になるのです。
LINEユーザーの特性をしっかりと理解し、効果的なキャンペーンを展開することで、他のソーシャルメディアにはない集客効果を上げている事例は年々増加しています。
LINEの特徴と他のソーシャルメディアとの違い
LINEを使って集客へとつなげて行くためには、LINE独自の機能をしっかりと活用していくことがポイント。活用を考える前に、その特徴を押さえておきましょう。
スマホベースのリアルタイムなコミュニケーションツール
LINEの一番の特徴は、やはりリアルタイムなコミュニケーションツールだということ。他のソーシャルメディアと比較しても、飛びぬけて即時性の高いメディアだと言えます。その理由として、LINEはそもそもスマホでの利用を前提につくられたツールであり、スマートフォンでの利用率が圧倒的に高いという背景があることを忘れてはいけません。
例えばFacebookやTwitterなどは、スマホ以外にパソコンやタブレットなど、ある程度の文章を入力することに適したデバイスでの利用も少なくありません。空いた時間に確認する、投稿する、などという利用の仕方が多いと思います。
ところがLINEでは、スマホでリアルタイムなコミュニケーションに利用する人が大多数です。だからこそ、いつでもどこでもすぐにメッセージを確認でき、すぐに返信することも可能なのです。このような即時性の高さは他のソーシャルメディアには無い特徴であり、それをしっかりと理解した活用方法を考えていくことが、成果を出すために必要になります。
企業のLINE活用例
ここからは、活用事例も盛り込みながら、企業が活用できるLINEの主な機能を紹介していきましょう。
LINEスタンプ
テキストメッセージに添えて、言葉では表現しにくい感情を伝えることができるイラストが「LINEスタンプ」です。ユーザーは、オンラインの配信チャネル「スタンプショップ」を通じて、有償または無償で入手することができ、コミュニケーションツールとして多くの人が使っています。
企業がオリジナルスタンプをつくり、商品の購入やサービスの申込みでLINEスタンプをプレゼントするキャンペーンも、よく見られるパターン。スタンプ欲しさに商品を購入するユーザーが多く現れるなど、大きな成果を挙げる企業も出てきています。
右の画像はポッキーとプリッツのキャンペーン例。限定ピーナッツスタンプと言う魅力的なLINEスタンプを目玉にして多くのユーザーからの購入を実現しました。
LINEトーク
LINEといえば、やはりメッセージがやりとりできるトーク機能がメイン。このLINEトークを活用して、ユーザーとのコミュニケーションを図っている企業事例も多くあります。企業アカウントとなると宣伝がメインとなるものが多い中、ユーモアのあるやりとりをするアカウントが話題になって、多くのファンを獲得するケースも増えています。
面白い企業アカウントは下に紹介するまとめサイトなどでも多数紹介されており、ソーシャルメディなどを通じて多くのユーザーへと拡散しています。
<参考リンク>
LINEといえば「トーク」でしょう!知っていると便利な機能を紹介します。
http://www.appbank.net/2013/01/22/iphone-application/533372.php
【爆笑】公式LINE自動返信機能とのおもしろ会話集《KFC,無印, 石原さとみetc…》
http://matome.naver.jp/odai/2136020514081498501
LINEクーポン
LINEアカウントを友達に追加してくれたらお得なクーポンが貰える…。クーポンを活用したこのようなキャンペーンもLINEでよく見られるパターンです。多くの企業アカウントがクーポンの配信を行っており、クーポンを手に入れるために友達登録するユーザーを獲得しています。
渋谷109はこうしたクーポンの配信を積極的に行っており、お得なクーポンを手に入れるために友達登録を行うユーザーを、多く獲得しています。
LINEアプリ
LINEユーザーの獲得のためには、LINEアプリを上手く活用する方法もあります。外部アプリをダウンロードさせることなく、LINE内で完結することができるのでLINEの集客力をそのまま活用することが可能です。若年のスマホユーザーをターゲットとするアプローチなどでは、LINEアプリは大きな可能性を秘めています。
例えば、人材紹介大手のリクルートがリリースしたLINEアプリ「LINEバイト」は、バイト情報誌「an」に掲載されている10万件以上のアルバイト情報を、専用アプリをインストールすることなくLINEアプリ内から探すことが可能になっています。
今回のまとめ
- LINEは今最も利用率の高いソーシャルメディア。特に若年層の利用率が高い
- 他のソーシャルメディアには無い、リアルタイムなアクションを期待できる。
- クーポンやスタンプなど、ターゲット層に合ったキャンペーンで集客効果が上がる
今後も利用ユーザー数の増加が予想されているLINEは、LINE@の機能拡大や、決済サービスLINE Payの強化など積極的な事業展開を見せています。企業における集客ツールとしてもますます欠かせないものとなっていきそうです。自社の集客ではどのように活用できそうか、一度考えてみてはいかがでしょうか。
<参考情報>
「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(総務省)
http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/2014/h25mediariyou_1sokuhou.pdf
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