サイトのアクセスアップを図るために、価値あるコンテンツを提供することはもちろん大切。でも同時に、基本的なSEO対策がしっかりと施され、動作も快適なサイトに仕上げておくことも忘れてはなりません。良いコンテンツを活かすためにも、サイトの土台づくりはとても大切…ということですね。
サイト制作はWEB制作会社に外注しているという方も多いと思いますが、中にはSEO対策までは行われていない場合も…。表示順位を上げるには、自社でしっかりと対策度合いを確認しておくことが重要です。SEO対策がきちんとなされているかどうかの確認のためには、様々なツールを便利に活用できます。ここに、特におすすめのものを分野ごとに選んでご紹介していきましょう。
HTMLチェックツール
最初に取り上げるのは、HTMLのチェックツールです。高度なHTMLを駆使してインパクトのあるサイトをつくっても、その記述に誤りがあったのでは、サイトデザインは大幅に崩れてしまいます。また、たとえ画面上での表示が整っていたとしても、中身のHTMLに誤りがあると検索順位の低下にもつながりかねません。
検索結果で上位表示させるためにも、HTMLチェックツールを利用して、正しい記述がなされているか、正常に機能しているかをチェックしておくことは必須。エラーをできるだけ0に近づけておくことが重要です。HTMLの記述をチェックするツールとしては、以下の2つがおすすめです。
Another HTML-lint 5
使い方も簡単で、初心者におすすめのツール。アドレス入力欄に調べたいWEBページのURLを入、またはページのHTMLをコピ&ペーストして調べることができます。このサービスは無料で利用でき、日本語にも対応。気軽にチェックできますので、ぜひ活用してみてください。
W3C Markup Validation Service
使い方は「Another HTML-lint 5」と基本的には同じ。アドレスの入力、またはHTMLコードを直接貼り付ける方法でチェックできます。正確性が高く信頼できるツールとして知られており、有償版だけでなく無償版もありますので、まずはそちらで試してみてはいかがでしょうか。
なお、WEB上にはHTMLを正しく使用するためのルールが設けられていますが、このツールではこうしたルールを調べることもできます。HTMLのルールを把握して、検索結果の上位に表示されるサイトを目指しましょう。
画像のalt属性のチェック
WEBページで画像を使う場合には、「alt属性」として、その画像の説明文を設定します。HTMLのimgタグ(画像表示用のタグ)内にalt属性を記述しておけば、端末や通信環境などの問題で画像表示が困難なユーザーにも、文章で画像に関する情報を提供することができます。外部の制作会社などに依頼してサイトを作成した場合には、画像のalt属性が正常に機能しているかを、自社でも確認しておくようにしましょう。
画像を適切に紹介できていれば、すべてのユーザーが閲覧しやすいサイト、最適なSEOが施されたサイトとみなされ、マイナス評価を受ける心配がなくなります。
Web Developer
http://chrispederick.com/work/web-developer/
FirefoxやChromeといったブラウザのアドオンとして提供されており、ダウンロードすることで貼り付けた画像にalt属性が設定されているかが一目でわかるようになります。Altに設定した説明テキストの内容が画像の真横に表示されるため、適切な内容になっているかも確認しやすく、使いやすさも魅力のひとつです。
キーワード含有率のチェック
効果的なSEOのためには、文章内に含まれるキーワード数を意識することが重要です。テキスト全体に対してキーワードが占める割合が適切であれば、検索エンジンに評価され、表示順位アップも期待できます。ただ、あまりにもキーワードが多い文章は逆にスパムとして扱われてしまうため、適切なキーワード数を意識する必要があります。そこで、利用されるのが、キーワードの出現率をチェックするツールです。
キーワード出現頻度解析ツール
http://www.searchengineoptimization.jp/keyword-density-analyzer
このツールでは、文章内に含まれるキーワード数を容易に把握できるほか、HTML内のTitleやmataタグ内に検索キーワードが含まれているかどうかもチェックできます。それにより、WEBページ上のキーワードの数を程よい量に調整することが可能です。
表示速度のチェック
多くのユーザーに自社サイトに訪問してもらおうと考えているなら、サイトの表示速度はしっかりと確認しておかなければなりません。どれだけ素晴らしいWEBページを作成したところで、なかなか表示されなければ、ユーザーは待ってくれないかもしれません。表示を速くし、ユーザーにストレスを与えないWEBページをつくることができれば、ページからの離脱を減らし、検索結果での上位表示も期待できます。
PageSpeed Insights
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights
PageSpeed Insightsは、Googleが無料で提供している表示速度チェックツールです。サイトの表示速度を測ることができるほか、表示速度を遅くしている原因やその解決方法を知ることもできます。使い方はチェックしたいページのURLを打ち込むだけなので簡単です。
GTmetrix
Gtmetrixは、URLを打ち込むだけでWEBページの表示速度を測定することができるツールです。英語のみの対応となっていますが、先ほど紹介したPageSpeed Insightsと合わせYahooのYSlowというツールのスコアも同時に表示してくれるので重宝。また、詳細な項目も、それぞれにAからFのランクをつけて評価してくれ、どこに問題があるのかを一目で確認できるようになっています。
webwait
ページのURLを入力して[Time It!]ボタンをクリックするだけ。簡単に使える表示速度計測ツールが、このwebwaitです。ページを読み込む回数(Calls)と読み込みの間隔(Call Interval)を指定可能。指定した回数分の表示速度を測り、平均値を算出してくれます。
リンク切れ、画像アップ忘れのチェック
せっかく閲覧しようとしても、リンク切れで「404NotFound」などのエラーコードが表示されると、ユーザーはストレスを感じてしまいます。その回数が多くなればユーザーは離れ、運営企業への不信感をつのらせてしまう危険性も高まります。
同様に、画像のアップ忘れもユーザーを落胆させてしまう原因のひとつ。商品やサービス内容の良さをアピールするために画像を使用したはずが、アップ忘れがあったばかりに逆に評価を下げる原因に…。そんなことにならないために、ツールを利用して事前チェックをしておきましょう。
Website Explorer
http://www.umechando.com/webex/download.htm
リンク切れや画像のアップ忘れなどをチェックすることができるツールです。また、サイトの更新状況を把握する方法としても有効です。上記に記載のページからダウンロードすることができますが、無償で使用できるのは個人での非商用利用に限られるので、注意が必要です。商用や法人で利用する場合にも評価のための短期間使用はできますが、継続使用するときはソフト作成者への問い合わせが必要になります。
被リンクチェック
被リンク対策は、SEO対策において重要な施策のひとつです。上位表示を目指す上で問われるのは、被リンク数の多さよりもその質の良さ。質の悪い被リンクは、アクセスアップにつながるどころかサイトの評価を下げてしまいかねません。そうならないよう、あらかじめ被リンク状況のチェックを行い、不自然なものや悪質なものを除去することが重要です。
Ahref Site Explorer
https://ja.ahrefs.com/site-explorer/
URLを入力するだけで簡単に被リンクのチェックをすることができるツールです。ページごとの被リンク数や、ソーシャルメディアのシェア数もわかるので便利。グラフで動きも確認できて、自社サイトのSEOチェックを効率的に行うことができます。複数のURLを一括でチェックでき、大変効率的な確認が可能となります。
今回のまとめ
以上、おすすめのチェックツールを9種、ご紹介しました。これらのツールを利用して問題点をひとつずつなくしていけば、ユーザーにストレスを与えない、見やすいサイトをつくることができるはず。その基盤を確かなものにした上で、さらに適切なSEO対策を加えていけば、アクセスアップの可能性は高まるでしょう。基本が確かなサイトであってこそ、様々なSEO施策も生きてきます。外注先まかせにしないで、ぜひ、自らも日々の基本チェックを大切にしてください!
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