「SEOにおけるコンテンツの重要度はさらに高まる!」「ソーシャル時代の集客には良質なコンテンツが不可欠!」など、コンテンツの重要性が叫ばれます。でも、そうは言っても簡単には作れないのがコンテンツ。特に多いのが、どんなコンテンツを作ればいいか分からない、そもそもネタがなくて困るという悩みです
そこで今回は、コンテンツのネタについての話をしてみようと思います。
その道のプロとしてのコンテンツをつくろう!
これまで多くのクライアント様のホームページ制作をお手伝いしてきた経験から思うことは、集客に効く良質なコンテンツは意外とみなさんの身近なところにあって、埋もれていることが多いということです。
そもそも、集客したいということは、何らかの商品やサービスを提供しているということ。つまり、その道のプロだということです。だから、プロならではの情報を必ず持っているはずなのです。
- プロとしての自分(自社)が持っている知識
- プロとしての自分(自社)の経験や体験
- プロとしての自分(自社)がつくりあげたノウハウ
これらは、あなたにとっては普通の情報かもしれませんが、情報を求めている検索ユーザーにとっては、まさに専門性の高い貴重な情報です。良質なコンテンツになるネタは、その中にきっとあるはずです。
一次情報にこそ価値がある。
話は少し変わりますが、一次情報と二次情報の違いをご存知ですか?一次情報とは、自分が直接見た、聞いた、体験した情報のこと。そして二次情報とは、誰かが言っていた、本で読んだ、インターネットで知ったなどの第三者を介して得た情報のことです。一次情報は生情報で、二次情報はそれを加工した情報と言い換えてもいいかもしれません。
インターネットの世界を見回すと、二次情報が大半ですよね。だからこそ、一次情報の価値は非常に大きいといえます。二次情報にも優れたものはありますが、そもそも一次情報がなければ二次情報は成り立ちません。
その道のプロとしての専門情報は、立派な一次情報になり得ます。サイト制作の打ち合わせをしていると、「うちには、そんな価値のある情報はありません」とよく言われますが、じっくり話を聞いていくと魅力的なネタが埋もれていることは決して少なくありません。
「こんなことは、誰でも知っているだろう」「わざわざコンテンツにするほどの価値のあるものとは思えない」と思っていることでも、実はそれこそが宝の山だということが多いのです。一歩引いて、「もしかすると、一般の人は知らないのではないか」「意外と役立ててもらえるのかもしれない」と考えてみれば、きっとたくさんのネタが見つかると思います。
コンテンツにできる身近なネタの事例
以上のような観点から、具体的なコンテンツ例を少しあげてみたいと思います。ネタ探しの参考にしてみてください。
事例・ケーススタディ
「ユーザーレポート」などのかたちで、業務実績をストーリー化して詳しく紹介しているホームページを見かけたことはありませんか?あれも独自性のある一次情報です。特にB2Bのサービスでは、説明を読んだだけでは実際のサービスを想像しにくいことも少なくありません。そんな時、事例紹介は自社サービスのアピールのためだけではなく、ユーザーにとっても非常に有益なコンテンツになり得ます。
各事例の狙いや成果などを詳しく説明したり、「お客様の声」など第三者の言葉を借りてサービスの良さを伝えたりするのも効果的です。顧客の協力が必要になり、契約上の制約などもあると思いますが、だからこそ事例を公開できているという事実そのものが信頼の証にもなります。
お役立ちツールやドキュメント
利用者が「これは便利!」と思ってくれるようなツールを提供する方法もあります。といっても、わざわざお金をかけて新しく開発する必要はありません。例えば、日常業務に使っているエクセルのマクロなどを提供するだけでも十分です。
ある会計事務所では、個人事業者が自分で帳簿を作れるエクセルのテンプレートをサイトからダウンロードできるようにしたところ、コンスタントなアクセスにつながっています。無料でそんなものを提供しては顧客が減ってしまうのでは?と思うかもしれませんが、実際には、それがきっかけとなり、有料の勉強会への参加や記帳代行サービスの契約に結び付いています。
ツール以外にも、チェックリスト、テンプレートなど、普段何気なく使っているものの中に、一般の方にも便利に使ってもらえそうなものはないか、見直してみましょう。
アンケートデータ
意外と見落としがちなコンテンツに、調査データがあります。特定分野のデータを探している人は想像以上に多いものです。最近は、簡単にネットアンケートが実施できる無料ツールも多く、自社でのアンケート実施も簡単になっています。事業分野にちなんだアンケートを実施し、結果をプレスリリースとして発表していけば広報効果も高く、ソーシャルメディアなどで口コミされる可能性もあります。
もっと簡単に、オープンデータを集めてわかりやすいレポートにまとめなおすという方法もあります。自社の事業分野では、誰しも独自の情報収集ソースを持っているもの。それを活かせば、十分価値あるコンテンツとして編集できると思います。
以上、一例をご紹介しましたが、これらの他にも、コンテンツ化できそうなものはいろいろあると思います。宝の山が眠っていないか、あなたのまわりを、ぜひチェックしてみてください!
今回のまとめ
- 良質なコンテンツは、その道のプロなら必ず作れる!
- 一次情報こそが、他には真似ができない独自コンテンツになる。
- 自社の事業や日々の業務の中にある情報を見直し、コンテンツにできないか考えてみよう。
集客目的のインバウンドサイトは、問合せや資料請求の獲得をめざしています。でも、未知の相手にコンタクトすることのハードルは、想像以上に高いもの。専門性の高いコンテンツは信頼感につながり、そのハードルを下げる効果を生み出します。この記事を読んで、「もしかして、あれもコンテンツになるのでは?」と思い当たるものがあったら、さっそく、試してみてください!