今ご覧いただいているこのホームページは、当社の営業サイト、つまりインバウンドサイト制作をメインサービスとする当社自身のインバウンドサイトです。今回は、2014年8月にリニューアル・オープンした当サイトの制作プロセスを、みなさまに公開してみようと思います。
もっとも時間をかけたのはターゲットの絞り込み
リニューアルするにあたって最初に行ったことは、対象設定です。徹底した分析と検討を繰り返しました。その結果、当社がこれからフォーカスすべきメイン顧客は、かなりニッチな層であることがわかり、顧客像(ペルソナ)として以下のような設定を行いました。
- 中小企業の30~40代の若手経営者。
- 事業展開のベースをWEBに据えている。
- 複数サイトを運営している。
- 考え方は合理的で、結果志向である。
- 信頼できる制作会社をいつも探している。
あえて、「インバウンドサイト」と表現した理由
次に、当社が得意とする集客型サイトを表すキーワードとして、「インバウンドサイト」という表現を使うことを決めました。WEBマーケティング分野では「インバウンドマーケティング」がトレンドワードになっていますが、「インバウンドサイト」という言い方は一般的ではなく、検索ボリュームもあまり多くありません。それでもあえてこれを選んだのは、上記のように絞り込んだニッチなターゲット層には、必ずこの言葉が響くはずだと判断したからです。
つまり、ターゲットに適合するかどうかを見分けるキーワードが「インバウンドサイト」であり、誰にでもわかりやすい一般的な言葉ではないからこそ、その役目を果たせると考えたのです。
めざしたのは、印象に残るデザイン
デザインも重視しています。WEB制作会社のホームページには、洗練されたクオリティの高いものがたくさんあります。しかし、ITをイメージさせるビジュアルやクールな写真を使用した時点で、ありきたりな印象になってしまいがちです。当サイトは、あえてイラストイメージを使うことで、それらとの差別化を図りました。また、サイト全体をコーポレートカラーのディープブルーで仕上げることで信頼感を表現しつつ、他の運営サイトと統一感を出すことによるブランディング効果も狙っています。
ページ構造をシンプルな1カラムのレイアウトにしたのも、制約をできるだけ少なくして、デザインの自由度を上げたかったためです。
良質な問い合わせを増やすために
クライアントの業種や制作費用についてのデータを公開したことも、今回の新しい試みです。これには社内でも賛否両論がありましたが、関心をもった方に、当社が自分にふさわしい制作会社かどうかを判断した上で問い合わせをしてもらうための、有益な情報になると考えました。
「そんなことをしたら、問い合わせが減るのでは?」という意見もありました。しかし、インバウンドサイトは集客のためのマーケティグツールであって、セールスツールではありません。セールス(営業)は人が行うもの。絞り込みができていない、数だけ多い見込み客リストでは、営業効率が悪くなるばかりです。インバウンドサイトの役割は、先々につながっていく可能性の高い良質な問い合わせを増やすこと。その意味では、いかに絞り込んでいくかが重要なのです。
ホームページを資産と考えて…
当サイトは、「ホームページは会社の資産だ」と位置づけ、その価値を高めていくという方針のもとにリニューアルしました。検索エンジンに高い評価を得るためだけにコンテンツを増やしたり、ブログ更新頻度を高めたりすることはせず、訪れた方にとって本当に有益な情報だけを掲載しようと考えました。
頻繁には更新できていないのですが、当ブログでも、ホームページをもっと良くしたい、より高い成果を出したいと思っているターゲットの方々の参考になるような記事を更新しています。小手先のSEO対策が通用しなくなった今、ホームページを資産と考えて質の高いアウトプットを継続的に行うことは、これからますます重要になっていくと思っています。
以上のように、当社自身も試行錯誤しながらWEB集客を実践し、常により効果を生むサイト制作を模索しています。もちろん、そこで得た経験やノウハウは、クライアントのみなさまのために役立てていきたいと思っています。結果が出なくて悩んでいる、より高い成果をめざしたい……そんな時には、ぜひご相談ください。