WEBコンテンツやWEB広告で、動画の利用が急速に進んできました。商品説明の動画化を進めるECサイトも増えているなど、動画の制作は、もはや日常的なものになりつつあります。
このような状況に伴って、動画制作や編集をサポートするサービスや配信サービスなど、動画関連の周辺サービスが続々と登場しています。今回はそんな中から、知っておくと便利なサービスや、特徴のあるサービスをピックアップしてご紹介していきたいと思います。すぐに活かせるサービスも多いので、ぜひそれぞれのリック先もチェックしてみてください!
素材提供サービス
動画制作に必要な素材を、すべて自前で揃えるのは大変。まずは、様々な素材を提供してくれるサービスをご紹介します。
動画が充実したストック素材ギャラリー「iStock」
http://nihongo.istockphoto.com/
写真などの画像素材を提供する、いわゆる「ストックフォト」サービスは数えきれないくらいありますが、動画時代に対応して変化。写真やイラストなどの静止画像だけでなく、動画素材を充実させているサービスが増えています。
ストックフォトサービスの「iStock」では、これまでの写真、イラストに加え、ビデオ、オーディオのカテゴリを設けて豊富な素材を提供しています。ビデオだけ、オーディオだけで検索できる他、キーワード検索の結果から「ビデオ」「オーディオ」などの絞り込みを行うこともでき、探しやすくなっています。動画素材提供サイトではログインしないと閲覧できない場合もありますが、このサイトでは手軽に再生してプレビューできるのも便利。色々と再生して比較しながら、イメージに合うものを探すことができます。
音楽ライブラリー「Free Use Music」
動画と言えば映像に関心が行きがちですが、忘れてはならないのが“音”。人間は音にかなり影響を受けるということがわかっており、BGMの選曲は非常に重要になってきます。そこでご紹介したいのが著作権ロイヤルティフリーの音楽ライブラリー「Free Use Music」です。
フリー画像という言葉はよく聞くと思いますが、これは言わばその音楽版です。国内最大級の音楽ライブラリーを売りにするだけあって、約20,000曲を保有しているという豊富さが。しかも、1曲ずつの購入が可能という、使いやすさも魅力です。また、やや専門的な観点になるのですが、音楽はJASRACなどの著作管理団体への使用申請や使用料の支払いが必要な場合があり、権利関係が複雑ですが、このサービスではそれらが不要で、気にすることなく利用ができます。
オリジナル撮影「ななさい女性撮影チーム」
http://www.nanasai.jp/” \l “!about-1/c2279
スマホアプリで撮影から編集までできるようになった今、自分たちで撮影した動画をアップするというケースも多くなりました。でも、「ここは、やっぱりプロに撮影をお願いしたい」ということもありますよね。最近は、WEBでの動画需要の高まりからテレビ関係から独立した動画専用の撮影プロダクションも増えてきていますが、そんな中で、ちょっと個性的な撮影チームをご紹介します。
世の中の消費の中心は女性。女性に向けて撮るものはやはり女性で…、ということで誕生したという女性クリエイターのみのチームです。基本的にはスチールのカメラマンのチームですが、最近は動画撮影も積極的に行っているそうです。女性らしい視点をプラスしたい時には、ここに問い合わせてみるのも良いかもしれませんね。東京、大阪に拠点があります。
編集関連サービス、ツール
ビジネスに使う動画は、撮ったままをアップするというわけにはいきません。編集を加える必要があることがほとんどだと思います。そこで役立つサービスもいろいろあります。
テンプレートを使った編集ができる「Shakr(シェーカー)」
動画コンテンツの企画段階で、社内での説明や決裁の際に、なかなかイメージが伝わらないということはないでしょうか?絵コンテで見せても、実際の動きのある動画とは違ってきますし、そもそも絵コンテをうまく作ること自体、難しいですよね。何か簡単にイメージを伝える事ができそうなものを…と調べていたら出会ったのが、この「Shakr(シェーカー)」です。
用意された数百種類もの豊富なテンプレートからイメージに合うものを選んで、手持ちの画像や動画をアップし、テキストを入力していくと簡単に動画を制作できます。静止画像だけの組み合わせで動画が作れるテンプレートも豊富で、プロトタイプ制作にもぴったり。Facebookのアルバムにアップした写真や動画を読み込めるところも便利です。完成した動画をダウンロードして所有するためには費用(6,000円)がかかりますが、作るだけなら無料(ただしShakrのロゴが入ります)。SNSなどでシェアもできます。サイトには、使い方のビデオも用意されています。
プロのテンプレート「1Roll for Business(ワンロール・フォー・ビジネス)」
ビジネスに使うのだからしっかりと演出ができるものを…、という時には「1Roll for Business(ワンロール・フォー・ビジネス)」というサービスがおすすめです。CM監督、ディレクターなど映像のプロがそのノウハウを注ぎ込み、魅せるためのテンプレートが用意されています。
シナリに添って各コマの動画を作成していくと、編集済の動画が完成するというしくみになっており、そのすべてがスマホで完結。撮影ガイドも付いていますので素人でも大丈夫。月額利用料(月29,800円)は、やや割高と感じるかもしれませんが、例えばECサイトの商品紹介や動画中心のメディアサイトなど、動画コンテンツを継続的に、たくさん作りたい…いう時にはコスパも十分な気がします。サンプルムービーの他、わかりやすいサービス紹介動画も用意されていますので、チェックしてみてください。
パワーポイントの資料を動画に「PIP-Make」
営業資料などの動画化におすすめなのが「PIP-Make」という動画制作ツールです。これはパワーポイントの資料にナレーションを付けて、動画にできるという優れもの。「映像はないけど、パワーポイントの情報や資料はたくさんある」という場合は、このツールを使って動画コンテンツ化していけば、貴重なコンテンツができるかもしれません。
PIPとは「Person in Presentation」の略で、文字通りプレゼンテーションの中に人がいる動画コンテンツのこと。「PIP-Make」では、アバターによる音声ガイドを付けることができます。テキストを音声変換できる他、自分で録音したナレーションを使うことも可能。視聴者の離脱箇所を把握してアルタイムで修正したり、クイズやアンケートを組み込んで情報収集を行ったりすることもできるので、営業動画、販促動画などに向いています。今は、「静止画を使っての動画」も流行っていますから、その意味でも良い反応が期待できそう。チュートリアル動画や無料体験も用意されていますので、気になる方はご覧ください。
動画配信サービス
最後に、配信サービスをご紹介します。動画公開のプラットフォームと言えばYouTubeを思い浮かべる人が多いと思いますが、有料サービスを使うという選択もあります。
クラウド型動画配信システム「millvi(ミルビィ)」
クラウド(あるいはASP)型の動画配信システムでは、有料サービスがたくさん出ています。その中でも実績があり、かつ使いやすい価格という条件でひとつ選ぶなら、「millvi(ミルビィ)」をおすすめしたいと思います。月額50,000円からの利用が可能と、中小事業者でも使いやすい価格帯。しかも大規模サイトでの導入実績も豊富なので、安心して利用できます。
ところで、「無料のものもあるのに、どうして有料の配信システムを使う必要があるの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、大きな理由はコンテンツの保護です。勝手にダウンロードをされないようにしっかりと対策したい場合は、こうした有料のサービスを検討すべきでしょう。例えばセミナーや教育コンテンツなど、動画の著作権を保護したい場合や他に流用されるとまずい場合などがこれにあたります。会員だけに視聴を制限したい時などにも、有料サービスならきめ細かい設定が行えます。
今回のまとめ
動画需要の高まりから多くのサービスが、続々と登場していますが、今回はそんな中から、特徴があり、中小事業者の方にも使いやすそうなものを選んでご紹介しました。サンプルを見たり、トライアル版に申し込んでみたりして、まずはどんなものか体験してみてはいかがでしょうか?
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