ビジネスシーンでも注目度急上昇中のソーシャルメディア、LINE。みなさんの中にも、LINE@を活用しているという方は多いのではないでしょうか?そのLINEが、いよいよ「タイムライン広告」の提供に向けて動き出しました。
2015年末から、一部企業によるトライアル運用を開始。一般運用開始は2016年春頃ではないかと予想されています。そこで今回は、LINEのタイムライン広告とはどのようなものか?どう使えるのか?など、いまわかっている情報をお伝えしていきます。
日本の人口の45%以上が利用する生活インフラになった、LINE
日常的に利用している方は実感していると思いますが、LINEはすでに多くの人にとってなくてはならないもの。もはや、コミュニケーションツールというよりも、生活に欠かせないインフラになっています。その存在感を改めて数字で見てみると、日本国内のユーザー数はなんと5800万人以上。しかも、そのうちの約69%が毎日一度は利用しているというアクティブユーザーです。
また、LINEの利用者は若い層が中心だというイメージがありますが、実際には10代から50代以上までの実に幅広い年齢層で、偏りなく利用されています。職業を見ても会社員の利用が多く、主婦や学生などの層が次いで多くなっており、こちらも多岐にわたっています。
このようなユーザー特性は、LINEの広告運用を考える時にもひとつのポイントになりそう。ユーザーに若い層が多いTwitterやインスタグラムに対して、LINEは幅広い層へのアプローチが可能なメディアと捉えておくといいでしょう。
参考資料:LINE2015年10月-2016年3月媒体資料
http://linecorp.com/ads/
※グラフは上記資料より引用し、一部加工しています。
LINEのタイムライン広告とは?
LINEタイムライン広告はその名の通り、LINEのタイムライン上に広告を掲載することが出来る広告サービスです。LINEをお使いの方であればご存知だと思いますが、タイムラインは「友だち」の近況などを知ることが出来るコミュニケーション機能。Facebookのタイムラインなどと同じイメージで、友だちに向けての情報発信の場として利用されており、多くのユーザーが目にする場でもあります。
このタイムライン上の2番目に広告枠として表示され、多くのユーザーに目にしてもらうことが期待できるのがタイムライン広告です。
どんな広告なのかについては、実際に表示される例をご覧頂くのが早いかもしれません。これは、実際に私個人のスマートフォンに表示されたLINEタイムライン広告です。表示されている情報がタイムライン広告かであることは、アカウント名下の「Sponsord」で判別できます。
また、ユーザーは、広告右上のボタンをタップすることで、「この広告を非表示」「このアカウントすべての広告を非表示」などを選択できるようになっています。
トライアル運用中の広告例
その他、私のLINEアカウントで表示されたタイムライン広告を、いくつかランダムにご紹介しておきますので、参考にしてください。
ご覧のように、「詳細はこちら」「インストール」「ダウンロード」などがアクションボタンとして設定されています。サイトへの誘導の他、アプリのダウンロードやインストールなどを促すという点ではTwitter広告と似た感じです。
上記の事例のうち、aillisの広告には動画が挿入されており、広告表示と同時に自動再生されました。タップすると動画が拡大され、音声も再生。ともすればスクロールで流れてしまいがちなLINEのタイムライン上で、目に止まりやすい広告になっていました。スマホでの閲覧が多いLINEのタイムラインは、スクロールでコンテンツがスルーされやすいので、効果的な広告運用のためには、このような動画活用などの工夫も必要だと感じました。
ユーザーの利用動向に基づき配信、表示される
タイムライン広告は、ユーザーのLINE利用動向を元に、「興味のあるターゲット層」や「興味がありそうなターゲット層」を設定して配信するターゲティング型広告となっています。LINEには様々な関連サービスがありますが、そうしたサービスの利用動向から配信するターゲットを設定したり、友だち追加した公式アカウントや購入したスタンプの情報などからユーザー分析をしたり、といったことが可能になるようです。
広告媒体として見れば、LINEは幅広い層で多くのユーザーを抱える巨大総合メディア。また、一日に何度も利用するユーザーが多く、他のメディアに比べてコンテンツへの接触頻度も多目です。このような特徴を持つLINEタイムライン広告を、あなたならどう活用しますか?詳細発表を待ちながら、考えてみてはいかがでしょうか?
今回のまとめ
- LINEタイムライン広告はテスト運用中。一般へのサービス提供は今春頃のみ込み
- 「詳細はこちら」「インストール」「ダウンロード」などをアクションとして設定可能
- 動画の活用など、流れやすいタイムラインで見てもらう工夫が必要
データからもわかるように、LINEというメディアが広告媒体としても大きな可能性を秘めていることは間違いありません。費用対効果なども、気になるところではありますが、こうしたメディア広告は、ローンチ時に大きな効果や注目の高まりが期待できることも多いので、ぜひ早めにチェックしておきたいところ・ターゲット層との相性なども考慮しながら、今後の動向に注目してみてはいかがでしょうか?
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